藍よりも青き碧空 愛よりも淡き空寂 一炷の香
照滴033
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要点
現代語訳
注釈
愛よりも淡き空寂:愛という激しい情念よりも、はるかに静かで薄い(執着がない)静寂な悟りの境地(空寂)。 解説
深掘り_嵯峨
視覚的な究極の美(藍よりも青き碧空)と、精神的な究極の安寧(愛よりも淡き空寂)を対比させています。人間の最も激しい情念である「愛」でさえ、「空寂」という煩悩を離れた境地から見れば、「淡い」ものに過ぎない、という深い無執着の悟りが示されています。そして、その境地が「一炷の香」の間に得られることを示唆しています。